木造住宅の構造でチェックしておくべきポイントとは？

木造住宅の構造でチェックしておくべきポイントとは？

木造住宅建築の多くは在来工法やツーバイフォー工法であり、それぞれメリットや強みがあります。しかしいずれの工法によって木造住宅を建てたとしても、その構造をチェックすべき基本的なポイントは変わりません。これを怠ると、住まいの完成後の暮らしから安全性や快適性が失われることもあり得ます。まず確認したいのが、木材の耐久性です。木材の種類や強度あるいは乾燥方法によって耐久性に違いが生じるため、業者によく確認する必要があります。次にチェックすべきは耐震等級です。木造住宅の耐震性は1から3までの耐震等級で表され、数字が大きいほど耐震性が高くなります。住まいに地震対策を重視するなら、必ず確認すべきでしょう。もう1つ忘れてはならないのが、湿気やシロアリ対策です。木造住宅は湿気やシロアリに弱いという特徴があるので、その対策が重要ポイントになります。湿気対策としては、床下の通気性は確保されているか、外壁や屋根には防水対策が十分に施されているか等、しっかり見極めることが大事。またシロアリ対策でも、基礎や柱などの構造部材に防蟻処理を施しているか、床下へのシロアリ侵入防止は万全なのか等、業者に説明を求めながら納得できるまで確認しましょう。

木造住宅で快適に暮らすために欠かせない湿気対策

木造住宅は他の建築物と違って、木材を使用する箇所が多いことは皆さんよくご存知でしょう。湿気の多い場所に置かれた木が傷みやすいように、住宅も湿度が常に高い状態だと傷みが進んでしまいます。 壁内が常に高い湿度で保たれていると、木材にカビが生えたり、腐ったりすることがあります。腐ると当然ながら強度が落ちます。その結果、地震が発生すると大きな被害が出る危険性があります。 冬になると温度差によって発生する結露を見かける機会が増えますが、窓でしか見たことがない人も多いでしょう。しかし、温度差があれば結露は壁の表面や壁内にも発生します。 つまり木造住宅で快適に暮らすためには、湿気対策がポイントとなります。各部屋の風通しはもちろんのこと、住宅全体の風通しが良くなるような間取りであるのがベストですが、部屋の空気の出入口を2カ所以上作ったり、換気システムを活用することでも効果が見込めます。夏は特に湿度が高まるため、エアコンの除湿機能や、除湿器などを上手く活用しましょう。 湿度が高い木造住宅ではシロアリの被害も少なくありません。シロアリは暗い場所や湿度が高い場所を好むからです。梅雨の時期は特に注意が必要ですが、冬期も油断できません。暖房器具や加湿器の使用で湿度が保たれていると、シロアリは活発に動くからです。